あらすじ
二十年前、山のような借金を遺して路地裏で急死した父・伸和。
息子の優大は、その負債を背負い、家族を路頭に迷わせぬよう二十年間遮二無二働き、己の人生をすべて家族の維持に捧げてきた。
だが、地獄で焼かれていた父は、番人と「自分の釈放」を懸けた最期の賭けに打って出る。
「優大が欲望に溺れれば全員地獄。耐えきれば、俺を釈放しろ」
突然振り込まれた数十億。それは父の救済と家族の破滅を天秤にかける、猛毒の贈り物だった。
父を憎み、清貧こそが正義と信じてきた優大。
だが、頑なな彼の「正しさ」が、皮肉にも家族を壊し始める――。
壊れかけた「家(かぞく)」を根底から建て直すための、魂の再建劇が今、始まる。