あらすじ
尻尾の数が“強さ”を決める妖狐族。
その中で、たった一本しか持たない少女リンは、
“最弱”として蔑まれながら生きていた。
だがある日――
人間族の襲撃により、村は壊滅する。
すべてを奪われた絶望の中で目覚めたのは、
“未来予知”という異質な力。
しかしその力は未完成で、使うたびに意識を失う欠陥だらけの能力だった。
それでもリンは進む。
何度も死ぬ未来を見て、何度もやり直し、
やがて“未来を変える力”へと至る。
だが――力の代償は重い。
未来を見すぎた代償として、精神は蝕まれ、
やがて“コラプション”と呼ばれる暴走状態へと堕ちていく。
その姿は、敵も味方も区別なく殺す“災厄”。
そして、彼女の前に立ちはだかるのは――
異界から来た勇者。
獣人を“悪”と断じ、すべてを排除しようとする存在。
復讐か、破滅か。
これは、最弱と呼ばれた妖狐が、
未来を喰らい、運命をねじ伏せ、
やがて“人ではなくなっていく”物語。