あらすじ
美しい黒髪を隠すため、坊主頭にして、高い知能を隠すため、テストでは、適度に答えをまちがって、いつも暗い表情で、うつむいて、注意深く生きていた。誰からも気に入られることのないように。なのに、俺を買う人が現れた。
裏門から老人に連れ出され、行った家には、赤ちゃんをおんぶした男と、男の子がいた。
赤ちゃんと男の子は、男にも、老人にも、似ていなかった。
これは、里子の養育家庭に支給される金狙いだ!と、気付いた俺は、この家にいることを決める。
大きな問題にはならない程度のことをやらかして、追い出されるつもりだったが、俺のような可哀想な子どもを食い物にするオトナを告発する方が、ずっとおもしろい。