あらすじ
「手違いで殺しちゃった! お詫びに異世界でチート能力あげるね!」
神様のふざけた提案を、俺は全力で拒否した。
作りかけのゲーム、お気に入りの日常。誰かにお膳立てされた来世なんかより、俺は今の人生の続きがやりたい。
元の世界に戻せとゴネる俺に、神様は冷たく一つの「条件」を突きつけた。
『君に死を押し付けた真犯人を、夏休みが終わるまでに殺してください』
舞台は、夏休みの帰省で訪れた閉鎖的な田舎の村。
俺はあの日、神社の石段から「ただの事故」として転落死するはずだった。
だが、神から与えられた【モノに残留した記憶を読み取る能力】が、村に潜むドロドロとした嘘と秘密を暴き出していく。
笑顔の裏で、俺を殺そうとしたのは誰だ?
現場に落ちていたタバコの吸い殻、苔むした狛犬、誰かの忘れ物。
触れるたびに流れ込んでくる、村人たちの無関係で醜い秘密の断片。
無数に散らばる他人の記憶の断片を繋ぎ合わせ、見えない悪意の正体を暴け。
やり残した夢のために他人の命を奪う、ひと夏の異常な犯人探しが始まる。