あらすじ
男女比1:100。男性が「希少資源」として管理・消費される狂った現代日本。
高校二年生の湊は、男をモノ扱いする女たちと、経験人数を誇る同性に反吐を出し、自作の「売約済み証明(リストバンド)」という嘘の鎧を纏って自分を守っていた。
そんな彼の唯一の救いは、隣の席のヤンキー秀才・花梨。
一人称が「俺」で、男勝りな彼女だけが、湊を「男」ではなく「対等な親友」として扱ってくれた。
だがある夜、不慮の事故でその「嘘」が花梨にだけバレてしまう。
絶望する湊に対し、花梨が差し出したのは――より精巧な「偽物の盾」と、変わらぬ「親友」としての笑顔だった。
「安心しろ。お前の嘘、俺が本物にしてやるよ」
秘密を共有し、共犯者となった二人。
だが、湊を「守る」という大義名分を得た花梨の距離感は、日に日にバグり始めていく。
家事万能で、夢は「お嫁さん」。そんな彼女の無自覚な独占欲に、潔癖なはずの湊の心はかき乱されて――。
これは、歪な世界で「ただの人間」として愛されたい二人の、焦れったくて少し危ういラブコメディ。