あらすじ
鏡を見る度に、自分が蜘蛛の姿をしていたらどうだろうか。
食卓の上にはご飯や野菜、魚や肉の代わりに蝶や虫ばかりが並べられている。
俺の世界はぐるりと反転してしまった。
そして気づいたんだ。どうしても彼女を救いたいのだと。
*
就活に失敗した大学四年生の甲斐田寛は、久しぶりに帰ってきた田舎で変わり果てた幼馴染の姿を見る。純真無垢で、ちょっとお転婆で、かつてほのかな恋心を抱いていた彼女の名は北沢沙耶。
村を離れたほんの三年半の間に、一体何が起こったのだろうか。
噂好きの母親が何一つ話したがらないのを寛は訝しむ。それから少しずつ、隠されていた真相へと導かれるように歩み寄っていくのだった。
※取り扱っているテーマの関係上、念の為レーティング設定をさせていただきました。