あらすじ
婆① 75歳、元警察官。引退した後も地域のために尽くしてきた。
困ってる人をスルーできない。
婆② 82歳。亡くなった旦那は、とある組織の組長だった。
徘徊が趣味。人生の酸いも甘いも、スパイシーに生きてきた。
男 婆②の組織に属する若い衆。
春の陽気に誘われ、田舎のバス停で出会ったふたりのおばあちゃん。バスを待つ間、「ときめき」をテーマに雑談を始めるが、推し活や宗教、初恋の妄想など話は思わぬ方向へ広がっていく。やがて語られるのは、亡き夫との記憶に宿る本物の「ときめき」。軽やかな会話の裏で、互いの人生と現在が少しずつ滲み出す中、迎えが訪れる——。
これは、一期一会の対話が生んだ、ささやかで確かな心の揺らぎの物語。