あらすじ

琥珀は寺の娘として、ごく普通に生きてきたはずだった。  見えないものは見えないし、感じないものは感じない。少なくとも、そう思っていた。  ――あの日までは。  転校生として現れた男・雨辻由良。  彼と出会った瞬間、左手にはめられていた指輪が熱を帯びる。  そして告げられる。  お前は〝花嫁〟だ、と。  それは、特別な力を持つ少女を巡り、複数の異能者たちが奪い合う“制度”。  守られる存在でありながら、同時に奪われる存在。選ばれるだけの立場。  意味が分からない。納得もできない。  けれど現実は、容赦なく琥珀の日常を壊していく。  次々と現れる“花嫁”を求める男たち。  護衛と称して距離を詰めてくる由良。  そして、隠されていた父の秘密と、指輪に封じられた力。  守られるだけの存在でいるには、この世界はあまりにも理不尽だった。  奪われるくらいなら、抗う。  選ばれるだけなら、拒む。  やがて訪れる成人の儀。  その裏で動き出す争奪戦は、琥珀からすべてを奪い、そして突きつける。  ――お前は、誰に選ばれるのか。  その問いに、琥珀は首を振る。  選ばれるなんて、ごめんだ。  だから――  私は、私で選ぶ。  〝花嫁〟としてではなく、一人の人間として。  その運命ごと、壊すために。  これは、望まないまま〝花嫁〟に選ばれてしまった少女が、すべてを奪いに来る男たちに抗いながら、自分の未来を選び取る物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/21
  • 現在の作品【完結版】気を抜くと花嫁にされるので、やって来る男どもと戦っています!