あらすじ
<神凪カンナギ>
(男)十八才。鳶色の髪、黒緋の眼の少年。神凪家の三男。家督を継ぐ必要がないスペアなので、家を出て放浪の旅をしていた。運悪く帰宅していた際、本家襲撃事件に遭遇し異形に影を奪われた。人間観察が無自覚に得意。母親と兄二人とは良好だが、父親とは不仲。左手首に花の紋様の痣がある。
<左神サガミ>『左神あさひ』
(男)十七才。紫紺の髪、紫黒の眼の少年。神堂家に仕える従者の家系。北の砦、黒曜門に所属していた。二年前の神隠し事件の生き残りであり、現在最重要参考人かつ囚人の身。ウガジンとは幼馴染の親友。小太刀の使い手。左利き。
<右賀神ウガジン>『右賀神ひなた』
(男)十七才。濃紺の髪、紺藍の眼の少年。神堂家に仕える従者の家系。サガミとは幼馴染の親友。右手首に鈴の付いた組紐の腕輪をしている。北の砦、黒曜門に所属していた。二年前の神隠し事件の際、唯一現場を離れていたので生き残った。現在は中央政府所属。右利き。
<阿雅佐アガサ>
(男)中央政府の資料室管理人。管理蔵書の内容を全て記憶している。ウルノからは『先生』と呼ばれている。眼鏡をかけた学者風の外見から、意味深な言動をするが、特に意図はないただの独り言である。
<吽野ウルノ>
(男)中央政府の資料室管理人助手兼用心棒。痩身で目つきの悪い少年。資料室で騒ぎを起こす輩は出禁にする。美味しい物に目がないので、わりと食べ物を貢げば懐柔されてくれる。
<神堂シンドウ>『神堂イヲリ』
(女)故人。長いぬばたまの黒髪を月白色のリボンで結った少女。二年前の神隠し事件で行方不明となる。北の砦、黒曜門を守護する神堂家当主で、形式的にはカンナギの婚約者だった。