あらすじ
「逃げ込んだ農民など存在しない。よって貴公の軍勢は、我が領を侵す『賊』である」
大陸中央部にはウェントス、アウレリス帝国、ペトルスの三つの強国が並び立つ。アウレリス帝国は全人口の三割を抱える覇権国家であり、皇都レギアを中心に六つの主要都市が統治の柱となっている。
帝国東端に位置する要塞都市ポルタスは、乾燥した未開地との境界にある。都市人口は二万、周辺農村を含めた統治人口は三十万。この地の統治者は、皇位継承争いに敗れ追放された第三皇子ルセリオンである。
隣領のアンビトゥス男爵が、逃亡した農民四十二名の引き渡しを求めてポルタス領内へ兵を動かす。ルセリオンは「農民は存在しない」と回答し、使者を追い返す。同時に、理由なき越境を不法侵入と見なし、男爵軍の排除を決定する。
ルセリオンは、
首席参謀ヴルトゥス
軽騎兵隊長ヴェレリス
弓騎兵隊長ディヴィス
そして己の半身でもある忠実な女性副官フィデリスらと共に、侵入した軍勢の殲滅に乗り出す。
これは、辺境の要塞を足場に、実力で帝位簒奪を目論む第三皇子ルセリオンの記録である。
※とりあえずの短編投稿です。好評であれば連載化するつもりです。