あらすじ
名前を失った少年は、死のゲームに招かれた。
湖上の城館。十四人の招待客。赤薔薇と白薔薇——負けた陣営は、全員が死ぬ。おかしな者たちが徘徊する古城で、少年は「誰も死なない結末」を探し始める。
学院に通う少年は、ある朝、机の上に見慣れない招待状を見つける。湖上の城館で催される晩餐会への招待。七日後の夜、級友と共に舟に乗り、城へ渡った瞬間——二人は自分の名前を失った。
城に集められた十四人の招待客は赤薔薇と白薔薇、二つの陣営に振り分けられ、命を賭けた遊戯〈薔薇落とし〉に参加させられる。ルールは単純にして残酷。最後に残った薔薇の数が少ない陣営は、全員が死ぬ。
喋る紋章、山羊頭の料理人、テーブルマナーを間違えれば食われるティーパーティー——異形たちが巣食う城の中で、少年は仲間と共に生き残る道を探す。だがゲームの真の目的は、勝敗の先にあった。塔に閉じ込められた少女の孤独と、百年続く二つの家の呪いを解くために、必要なのは剣ではなく、信じること。
誰も犠牲にならない結末は、存在するのか。古城を舞台に繰り広げられる、ゴシック・サスペンス。