あらすじ
Freund(フロイント):1.友達 2.恋人
東京から長野の大学に進学してきた佐野翔斗18歳。
始めた旅館バイトで、同じ東京出身者として同級生の相澤為春を紹介される。逃げるようにして来た長野で、少し居心地の悪さを感じていた佐野は、同じ居心地の悪さを感じていた相澤と意気投合する。
一緒にラーメンを食べたり、お見舞いをしあったり、お泊まりしたり、映画を見たり、勉強会をしたり。何気ない時間を積み重ねていくうち、いつしか佐野は相澤に恋心を抱くようになってしまう。でも相澤は恋愛相談をしてくるくらい、佐野のことを友達だと思っていた。
そうして相澤に彼女ができると、佐野は自分の気持ちの処理に戸惑う。これは気の迷いだ、そう処理しようとしても上手くはいかない。それでも、この関係を崩したくない、「友達」でいたい。一緒にいると楽しくて、でも苦しくて。時間を重ねれば重ねるほど、諦めきれない好きが増えていく。
誰にも言えなかった秘密を打ち明けられるほど、2人にとって、お互いは確かにかけがえのない存在になった。だけど、相澤と佐野ではその形が明らかに違っていた。俺たちは親友。佐野は何度も自分に言い聞かせる。
2年生になれば佐野は上田へ行き、相澤は松本に残る。2人で過ごせる時間には、静かに終わりが近づいていた。離れても友達だ、また会おうと言ってくる相澤、その言葉に、佐野は真っ直ぐにうんと言えない。かけがえのない関係を壊したくない。好きだから、ただ隣にいたい。そんな願いを、全部叶えることはできない。苦しくて、このまま思いを抱え続けて隣にいることはできないから。
佐野は何を選び、どうやって相澤と関わっていくのか。佐野は相澤から離れ、様々な人と出会い、知らなかった考えに触れて、自分の「好き」を見つめていく。離れることで見えてくるもの、変えなければならないもの、変わっていってしまうもの。2人で過ごした時間と相澤という存在、それらにどうやって向き合っていくのか。その答えを作っていく。
迎えた再会の時
相澤と佐野、それぞれの選択と決断の先に、新しい2人が待っている。