あらすじ

「退屈な女だったよ、君は」——華やかな夜会の場で、婚約者アルベルトから一方的に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢エリーゼ。学問好きで薬草の研究に打ち込む彼女は、社交界では「つまらない女」と蔑まれていた。けれど、エリーゼには誰にも話していない秘密があった。十年前から続く、顔も名前も知らない文通相手「L」の存在。幼い頃に始まった手紙のやり取りは、いつしか彼女の心の支えとなっていた。学問への情熱を語り、星座の話に花を咲かせ、互いの知識を分かち合える——そんな「L」との文通だけが、エリーゼにとって本当の自分でいられる時間だった。しかしある時から、「L」からの返事は途絶えてしまう。届かなかった十年分の想い。忘れられた文通箱。そして婚約破棄をきっかけに明かされる、驚くべき真実。「L」の正体は、自分を捨てたあの男の兄——シュヴァルツェン公爵家の当主、レオンだった。「ずっと君を探していた」静かに差し出された手紙の束が、二人の運命を再び繋ぐ。軽んじられた令嬢が見つける本当の愛と、十年越しに届く想いの物語。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品十年間お返事を待ち続けた文通相手は、私を捨てた婚約者の兄君でした~忘れられた文通箱が届けた本当の愛~