あらすじ
私は、存在しない。
名前を教えても、すぐに忘れられる。
話しかけても、いつも初対面。
それでも――
彼女だけは、なぜか私を覚えてる。
存在強度100。
世界に刻まれた天才、ルビア。
存在強度0。
誰にも覚えられない、私、ユウ。
噛み合うはずのない私たちが、
同じ学校で、同じ時間を過ごしている。
しかし誰も気づかない。
“何かが消えている”ことに。
人が、街が、歴史が。
まるで最初から存在しなかったみたいに。
その原因を、私は知っている。
純白の鱗。
血のような紅い瞳。
世界の外側にいる存在――白龍。
それを視ることができるのは、私だけ。
だから。
これはきっと――
誰にも知られないまま終わる、戦いになる。
それでもいい。
たとえ忘れられても。
たとえ存在しなくても。
――彼女が、幸せでいられるなら。