あらすじ

大学三年の春。 アユミは、ボランティアサークルの活動を通して、炊き出しや夜回りに参加していた。 そこで出会ったのは、「よっさん」と呼ばれる一人の老人。 ホームレスでありながら、どこか貴族のような話し方をし、哲学的な問いを投げかけてくる不思議な人物だった。 「君は、なぜ“助ける側”に立てているのかな」 その言葉をきっかけに、アユミの中で「善意」は揺らぎ始める。 助けようとして拒まれる人。 何も変えられない現実。 それでも続ける意味。 やがてアユミは気づいていく。 人を「助ける」ことの難しさと、 それでも人と関わり続けることの理由に。 川沿いのベンチで交わされる、静かな対話。 問いは答えを求めず、ただ心に残る。 これは、誰かを救う物語ではない。 誰かの隣に座ろうとする、一人の大学生の一年の記録である。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品よっさん