あらすじ

幼い頃から「冷たい継母」に怯えてきたリュシエンヌは、花を摘みに行くことも甘い菓子を好きに食べることも許されず、厳しい礼儀作法ばかり叩き込まれて育ちました。父の後妻ヴィオレッタは、いつも表情ひとつ変えず「あなたは生き延びなければなりません」と言うばかり。周囲もまた、幼い継娘をいじめる冷酷な継母だと彼女を嫌います。けれどリュシエンヌには希少な聖属性があり、花粉や香油、毒草や人混みの熱に触れるだけで命を落としかねない危うい体質でした。ヴィオレッタはそれを知っていたからこそ、甘やかす代わりに守る術を仕込み続けていたのです。やがて聖女認定の儀で力が暴走した瞬間、リュシエンヌが真っ先に抱きついて救ったのは、ずっと嫌っていたはずの継母でした。公開の奇跡が、家の中でねじれていた呼び名を「母」へ戻す物語です。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品継娘をいじめる継母だと嫌われましたが、聖女になったあの子が母と呼んだのは私でした