あらすじ

「お前の付与なんか、なくても変わらないよ」 勇者パーティの付与術師ユーリは、ある日そう言い渡された。 三年間、仲間の武器に付与をかけ続けてきた。剣に切れ味を、杖に魔力増幅を、鎧に耐久力を。 その全てが「誰でもできる雑用」だと笑われ——追放された。 たどり着いた辺境の町で、壊れかけの工房を借りる。 誰に命じられることもなく、初めて自分のために付与を試した瞬間——工房が白い光に包まれた。 「……え、これ、付与? こんなの見たことないんだけど」 鍛冶屋の娘レイナが目を丸くする。 そう、ユーリの付与は「弱い」のではなかった。パーティの中で、発揮する場所がなかっただけだ。 辺境で自由に腕を振るうユーリの元に、やがて王都の貴族も、他国の将軍も、依頼の手紙を送ってくるようになる。 一方、ユーリを追放した勇者の剣は——少しずつ、錆び始めていた。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品「いらない」と追放された付与術師は、もう勇者の剣を強化しません