あらすじ

夜だけ開く、不思議な店がある。 そこでは寿命、未来の可能性、思い出――人の「人生の時間」を売買することができる。 三年ほど前、行き倒れていたところを謎の男クロに拾われた雨宮沙耶は、その店の店主代理として働くことになった。昼は眠り、夜になると店を開ける生活。店には人生の分岐点に立った客たちがやってくる。夢を諦めきれない青年、娘を救いたい父、亡き妻との思い出の重さに苦しむ老人……人は人生の一部を手放すことで、残りの時間を軽くしていく。 けれど、すべての人生が売られるわけではない。 売ることで救われる人生もあれば、売らないことで守られる人生もある。 客たちの選択を見届けるうちに、沙耶は気づき始める。 この店はただ人生を売る場所ではなく、人が自分の人生を選び直す場所なのではないか、と。 今夜もまた、誰かが扉を開ける。 静かな夜の店で、人はそれぞれの人生と向き合う。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品夜だけ開く人生の店 ――寿命・未来・思い出、売買できます