あらすじ

「可愛げのない女だ」と切り捨てた王子の本音は『一生こき使える馬車馬ゲット』。 聖女の本音は『横領してイリスに罪を被せて処刑』。 聞こえてますよ、全部。――では喜んで、証拠を集めます。 夜会の席で、第一王子カイルはイリスに言い放った。 「可愛げのない女だ。愛など不要、ただ事務だけこなせ――契約結婚だ」 その瞬間、イリスには聞こえてしまった。王子の本音が。 《ちょろい。少し信頼してみせれば、こいつは一生俺のために働く馬車馬になる》 聖女の本音も聞こえた。 《横領した予算はイリスに被せて処刑。計画通り》 ――なるほど。状況、完全に把握しました。 喜んでお受けします、契約結婚。 口出し無用でやらせていただくので、あとで全部ひっくり返しますね。 一方、隣国から静かにこちらを観察していた公爵・ゼノスは初対面でつぶやいた。 《腹黒い。有能で、腹黒くて、美しい。あのバカ王子に使いこなせるはずがない》 これは、心の声が筒抜けの契約妃が、笑顔で証拠を積み上げ、 鮮やかに「馬鹿な皆様」を置いて隣国へ去るまでの、一年間の記録です。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品『愛など不要』と言い放った王子の本音が【都合のいい馬車馬】だと筒抜けでした ――心の声が聞こえる契約妃は、笑顔で横領の証拠を集めます