あらすじ
幻想的な「竹灯籠祭」に憧れ、典礼院に入庁した刀真葉音(とう・まはね)。しかし配属先は、華やかな本宮とは程遠い埃っぽい地方倉庫だった。同期の「和尚さま」や井本(本くん)と励まし合いながら、大好きな「だんご汁」を心の支えに、いつか食卓で運命の出会いを果たすことを妄想する日々。
やがて念願の本宮への異動が決まるが、憧れの食堂「豊彩楼」で待ち受けていたのは、お局官吏による洗礼と、予想もしない形での本くんとの再会だった。理想の「運命」を追い求めて迷走する真葉音が、湯気の向こう側に見つけた、最高に身近で温かい「縁」の正体とは――。