あらすじ
『離婚しないことが最大の復讐』
紙切れ一枚で
終わらせてあげるほど
私はやさしくない
あなたが望む「自由」は
私の一言で手に入る
だからこそ
絶対に与えない
愛はもうない
とっくに死んだ
丁寧に分解して
跡形もなく処分した
残っているのは
名前だけの関係と
逃げ場のない現実
「夫」という肩書き
「父親」という役割
それら全部
あなたの鎖にしてあげる
あなたは外に出られない
誰かを愛することも
誰かに選ばれることも
もう許されない
私が許さない限り
毎朝
同じ家で目を覚まし
同じ空気を吸い
同じ沈黙を飲み込む
それが罰
怒鳴りもしない
壊しもしない
ただ
壊れない形で
壊し続ける
優しく笑ってあげる
完璧な妻として
非の打ち所のない生活で
あなたの逃げ道を塞ぎ続ける
誰も気づかない
でもあなたは知っている
ここが檻だと
ねえ
離婚してほしい?
だめよ
それは救いだから
——だから私は
一生
離婚してあげない