あらすじ
世界は、終わっていなかった。
かつて――
すべての元凶である「原初の仮面」は、一人の男によって砕かれた。
その名は、R。
仮面に支配された時代は終わり、世界には平和が訪れた。
誰もが、そう信じていた。
だがそれは――
“均衡の崩壊”に過ぎなかった。
原初の消滅によって生まれた歪みは、
別の世界へと流れ込み、
新たな絶対支配者を生み出す。
「常闇の仮面」
意思を奪い、感情を消し、
世界そのものを従わせる存在。
その支配に抗える者は、
もはやほとんど存在しなかった。
滅びゆく世界で、ひとりの少年が立ち上がる。
彼の手にあるのは、
一族に受け継がれてきた“禁じられた仮面”。
それは、世界が完全に終わった時だけ使われるもの――
時と世界を越える力を持つ、最後の希望だった。
少年は選ぶ。
逃げ続ける未来か、
すべてを賭けて終わらせる未来か。
そして彼は、仮面を使い――
“すべての始まり”へと跳ぶ。
たどり着いた先は、
まだ空が青かった時代。
そしてそこには、
原初の仮面を砕いた張本人――Rの姿があった。
だが、Rはまだ知らない。
自分の選択が、別の世界に新たな絶望を生んだことを。
これは、
「終わらせたはずの物語」と、
「終わらなかった世界」が交差する物語。
ふたつの世界。
ふたつの時間。
そして、ふたつの“終わり”。
すべてを断ち切るか。
それとも、すべてを繋ぐか。
少年とRが出会うとき――
世界の真実が暴かれる。
これは、
仮面に支配された運命に抗う者たちの物語。
そして、
“仮面のない空”を取り戻すための戦いである。