あらすじ
八ヶ月の昏睡から目覚めた私は、職も失い、リハビリ生活を余儀なくされていた。
それでも、また一からやり直せばいい——そう思っていたのに。
自分の小説投稿アカウントを開いた瞬間、私は凍りつく。
そこには、見覚えのない三百本以上の連載作品。しかもすべて完結済みで、ランキング上位、膨大な感想とポイントまでついていた。
混乱する私に、夫はあっけらかんと言い放つ。
「それ、俺がAIで書いたやつだよ」
——私の名前で。
作家としての誇りを踏みにじられた私は、ある決断を下す。
これは、“AI作家”にされてしまった一人の小説家の、取り返しのつかない喪失の物語。