あらすじ

侯爵令嬢セシリアは、婚約者レオンハルトに何度も約束を破られてきました。夜会への同伴、領地視察、両家の会食。どれも彼は「やむを得ない事情」で先延ばしにし、そのたびに周囲はきっちりしすぎるセシリアの方を冷たいと見ます。けれど彼女は感情で怒っていたのではありません。婚約相手としての義務を果たさないまま、家の名義と便宜だけを使う彼を見過ごせば、いずれ両家の損失になると分かっていたのです。三度目の約束違反の日、セシリアは記録してきた日付、費用、代替手配、相手側の不履行を比較表にまとめ、正式な婚約解消願いを提出します。やがて家同士の再選定の場で明らかになったのは、我慢してきた女ではなく、最初から契約を守っていた側がセシリアだったという事実でした。感情の爆発ではなく、制度上の正しさで婚約を切り直す短編です。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品蔑ろにされ続けたので婚約を返上したら、正式な再選定で私の方が選ばれました