あらすじ

川と海と線路に囲まれた、行き止まりだらけの街。住民たちが好んで使ったのは、そのすべてを跨ぐ、蜘蛛の足のような歩道橋だった。 子供の頃、大型車が通るたびにグラグラと揺れるその場所は、疎遠になった幼馴染の少女と、ごく稀にすれ違う「ドキドキする場所」でもあった。 数年ぶりに訪れたその場所で、ヨットハーバーは倉庫に変わり、街の景色は様変わりしていた。けれど、変わらない蜘蛛脚の歩道橋を渡る足取りは、あの頃と同じように心細く揺れる。 もうどこにも居はしない少年と少女の面影を、変わり果てた景色のなかに探してしまう、心象スケッチ。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/20
  • 現在の作品川と海と線路が交わる歩道橋の上で