あらすじ

三年前、私は王太子の“仮の婚約者”になった。 期限は三年。王宮行事の補佐、貴族対応、外交文書の整理、派閥への根回し――表向きは淑やかな婚約者、実際は王宮実務の便利屋として。 そして契約満了の日。 私は予定通り、王太子殿下の婚約者役を辞めた。 殿下には、心から想う聖女様がいる。 だから私は円満に退場した……はずだったのに。 翌日から王宮は大混乱。 返答待ちの外交文書は山積み、夜会の席次は破綻、予算書は不備だらけ。 どうやら殿下は、私が何をしていたのかご存じなかったらしい。 実家の領地へ戻った私は、ようやく静かな生活を始める。 もう二度と王宮には関わらない――そう思っていたのに、私の前に現れたのは、王宮で唯一こちらを正しく見ていた無口な宰相補佐で……? これは、便利な婚約者扱いされていた令嬢が、失ってから価値に気づかれ、今さら追われる話。 ただし、戻るかどうかを決めるのは、もう私です。

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小説を読もう2026/03/21
  • 現在の作品王太子の婚約者を演じて三年、契約満了で辞めます。――私がいなくなった途端、王宮が回らないそうです