あらすじ
マネージャー昇進の内示を受けた夜。
大手コンサルティング会社で働くシニアコンサルタント・相澤は、有頂天になっていた。
本来なら厳禁だった。
顧客貸与PCを持ったまま飲みに行くなど、絶対にやってはいけない。
だが浮かれた相澤は、自分への褒美と称して一人酒を決行。酔って帰る途中、気づけば見知らぬ森の中へと放り出されていた。
スマホは圏外。現在地不明。
何よりまずいのは、顧客PCを抱えたまま消息不明になったことによるセキュリティ事故だった。
剣も魔法も使えない。
頼れるのは、これまで修羅場の案件を渡り歩いてきた思考力、交渉力、課題整理能力――そして、転移を機に得た“書くこと”に特化した異能だけ。
やがて彼は、崩壊寸前のギルド、腐敗した権力、弱者を食い物にするこの世界の現実に触れていく。
昇進の知らせに酔い、自分は“使う側”の人間になれると思い上がっていた男は、異世界での出会いを通じて、本当に人の上に立つ者に必要な資質を学んでいく。
これは、戦えない元コンサルが参謀として仲間を率い、理不尽な異世界で成り上がっていく物語。
傲慢だった優秀者が、本物の指揮官へと変わるまでの英雄譚。