あらすじ
15歳の『神託の儀』で人生が決まるエリート魔導学園。
生存術(サバイバル)のみを武器に特待生となった少年シュウが授かったのは、魔物を喰らうだけの不気味なスキル【魔物喰い】だった。
「……汚らわしい。その口で二度と私の名を呼ぶな」
伝説の【聖剣】を顕現させた公爵令息アルトリウスに嘲笑され、シュウは学園の最底辺へと突き落とされる。
しかし、エリートたちは知らなかった。
シュウのスキルには、一定量の魔物を喰らうことで自身の細胞を再構築し、上位能力を強奪する真の理【境界線(ボーダーライン)】が存在することを。
「……腹が減った。次の獲物はどいつだ?」
時代遅れのドワーフ職人ガストンを唯一の相棒に、シュウは学園横のダンジョンを自らの「食堂」へと変えていく。
高潔な王女フィオナ、知略を巡らす狐耳のリィネ、静かに影を歩む猫耳のミーニャ、そして誇り高きエルフの賢者エレイン。
当初は彼を「野蛮な平民」と見下していた学園の才女たちは、シュウの圧倒的な「野生の強さ」と、彼が振る舞う「未知の滋味」に触れるたび、一人、また一人と彼のテント(居場所)へと惹き寄せられていき――。
不遇な扱いを受けた少年が、学園の常識(ボーダー)を食い破り、彼女たちにとって「唯一の存在」へと登り詰める逆転劇、開幕。