あらすじ
都会の片隅に佇む花屋と、山を降りた自然保護官が出会ったのは、新宿の裏路地だった。
色覚異常を抱える葦野岳と、山岳事故の傷を引きずる穂高泉。
言葉よりも、景色や花の色で確かめ合うようなふたりが出会い、惹かれ合い、ゆっくりと心が重なっていく。
都市に芽吹く草花、夏の日差し、冬芽の霜。 記憶と再生が循環する中に、共生という名の風景が静かに芽吹いていく。
自然と人と愛のかたちを淡く綴る、連作短編集。
※本作はフィクションです。実在の地名、公的機関等が登場しますが、実際の団体や業務、事故等とは関係ありません。山岳描写および事故の経緯は物語上の演出としてお読みください。