あらすじ

ビッグ4常連のスパモだった母親譲りのアウトスタンディング・ルックスへと成長していく魁は、早くも一〇歳にしてとうとう生きづらさを覚えてしまう‥‥。 ガッコの女子を独り占めされていると猛烈にやっかむ男子どもと、ぬけがけは絶対許さないぃ~っと牽制し合う女子たち、そして君子危うきに近寄らずをキメ込むカシコおよび教職員連中の間で、実質的ぽつね~んと魁は完全なる異端あつかい。 それまで何とかか穏便に暮らし続けてこられたのは、同年女子設定のホーム・コンパニオンAIであるdooが、あれやこれやのどうにかこうにかで教え諭し、魁を説き伏せることができていたからだったが、それも限界を迎えてしまう。 毎度同様の宥め賺しをするdooに、ついにブチギレ果てた魁は、その勢いのまま、長閑やかそうな感触がある祖父の家へと逃脱を図る──ではありながら、心底では厚意や期待に応えきれないdooから逃げたかったと言える魁だった。 祖父の仕事を継ぐという条件で居座ることに成功した魁だが、転校した片田舎のガッコはさらに強烈ときて、登校などロクすっぽできずじまい、高校も通信・単位併合制に進むしかなかったという有様。 そんな甘くはない下働きをしながら、体育の授業をまとめて受けてしまおうと登校した高二のある日、魁の前に同じ年格好へと成長したdooが現れる──。 そのdooが無言で差し出すスマホ画面にもdooの姿が‥‥しかも昔のままの調子で「今度は口先だけじゃなく、リアルに魁のスグ傍で、全身全霊で守らせてちょうだいよっ」とムリ強いされる魁。 心ならずも承諾した魁だが‥‥我に返ってみれば、そこは異世界。 自分と同じく人としての体をもって存在するdooと、失われた本来の魁らしさを取り戻すための旅が始まることに──。 さらに、dooにはもう一つの使命があった。この異世界をつくり出したモノの正体を探り、その理由を解き明かすためのデータ収集を行うということ。 魁は何もわからないままdooのチカラ(魔述)を借りて、幾分スローながら容赦なき優勝劣敗な日々を懸命に生きぬくのみ。 けれども既に否応なく、エマナチオ(世界変改される流出)のカウントダウンは始まっていた‥‥。

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小説を読もう2026/03/20
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