あらすじ
そろそろ定年が近づいてきたあるよ高校生の頃の夢を見た。
近年は思い出すことも少なくなってきたけれど、その時の後悔と、心残りが悪夢となったのでしょう。
私小野康夫は、四国は愛媛の片田舎に生まれ、地元の公立高校へ入学しました。
初めてのホームルームで自己紹介がおこなわれることになりました。
ある女性の自己紹介となり、どんな子だろうと私が顔を向けた時、衝撃を受けました。
その子の名前は、【木田朱美】髪はセミロングのストレートで、左耳の所から髪を短い三つ編みにして紺色のリボンをつけてました。
笑顔の素敵な自己紹介でその内容から意志の強さと、知性を感じたのでした。
物語の流れ
彼女が事故にあうまでの毎日の生活と、事故にあうまでのいきさつ。
事故で、木田さんは頭を強く打って私が見守る中息を引き取る様子を克明に。
学校には生徒全員の下駄箱があります。
もうすぐゴールデンウィークというある日心の丈を文にして木田さんの下駄箱に投函しました。
明日から三連休そんな日の夕方駅に向かい横断歩道を渡った時、明るい呼びかけに答えて交差点の学校側を見ると、木田さんが手を振りながらかけてきました。その目の前で信号無視のトラックが木田さんを跳ね飛ばした。その時一瞬時がスローになったように感じ気持ちは手を差し伸べて助けようと・気が付いたら彼女は頭から地面に落ち。体は奇跡的にほとんどダメージなかったおですが、頭の損傷が激しく病院で意識が戻ることなく息を引き取りました。
現在その深い傷の記憶を思い出しながら仕事に向かっていると、私自身が今度はトラックにはねられる事故が起きた。
担ぎ込まれた病院で、意識はしっかりしているが、体が全く動きません。
医師と看護師の話では、体のダメージは相当で、本日が山だと聞こえてきました。
その時神など信じていなかった私ですが、思わず神に祈ってしまいました。
私の脳をあの時の木田さんにあげてくださいと。
気が付くと医師が四〇歳くらいの女性と話しているところでした。
私が話そうとしたけれど声にならず、代わりに若い女性の声でここはどこ?と
私はびっくりして手を振ろうと試みましたがかなわず、医師と、中年女性はびっくりを通りこしてしばらく何もできない状態が続きましたが
医師はさすがに看護師を呼び、脳の検査に向かいました。
それから私は学生時代の木田さんの心の中に閉じ込められていることがわかりました。彼女の目と耳を通して外界の情報は入るのですが、私の声は彼女に届かない。そう願いはかなって彼女は助かったのです。
当然その当時の私も存在しますが、当然私の声が伝わるわけがないのです。
この後彼女は私が送ったラブレターのことも記憶なく、よりによってその当時素行が悪く女をとっかえひっかえしていると男子生徒の間で噂になっていた男。加瀬が、彼女を助けたことになって、彼女も彼を信じ恋人同士に、そして、元の俺は彼女に進言するが、彼を信じている彼女には届かず。かえって嫌われることに。時は流れ、プレイボーイの手練手管でその関係がどんどん進み、彼女はその男と結婚することになるが、その時になって
その男が他にも付き合っている女がいることが分かったが、それでも木田さんは必ず戻ってきてくれると信じながら結婚し、子供もできて幸せになるかと思った矢先、ついにその男は本性を現し、殴るけるを行い、お腹の子が流産、ショックでふらふらと車道に出た時またもやトラックに。その時私は大声で危ないと。その声が初めて彼女の心に届き驚いた顔をしたままトラックにはねられた。今度は体の損傷が激しく意識だけの状態でした。
病院のベッドの上、私と彼女は意識下で話し合い、初めて彼女は私が将来事故で亡くなることや、高校生の時の事故で彼女を助け出したのが私であることを知り、なんて馬鹿だったのだろと悔やんでいました。それでもじわじわと命が尽きようとしたとき私は彼女の中から離れ魂となっていくのを感じました。
小野さん私がばかでしたこの脳を昔の私に戻します。木田はバカでした。多分高校の時はねられたのはあなたにラブレターの返事をしたかったのだと思います。今度こそあなたの高校生時代の小野君に心の丈を伝えます。それで許してちょうだい・・・・。そして意識がとうのいていきました。
俺は病院のベッドで意識を取り戻し、知人たちが見守る中、奇跡だと騒いでいました。
そして退院してあれは夢だったのだと思い学生時代の思い出を家の裏で焚火で燃やしているとき、空のかなたで私を呼ぶ声がしたのでそちらを見ましたが誰もいませんでした。首をかしげながら家に向かうと。
焚火にひらひらと一枚の写真が。そこに写っていたのは若き頃の俺と、木田さんの結婚式の写真でした。そのまま焚火で燃え尽きたため私は気づけませんでしたが、どこか別の時間軸で結婚して幸せになった二人が存在するのでしょう。