あらすじ
今年で二十歳になる女子大学、若榴(じゃくろ)カレンはとある事情から『お姉ちゃん』こと山崎桔梗と、五年以上に及ぶ共同生活を営んでいる。
しかしある日「しばらく留守にする」という趣旨の置手紙を残し、お姉ちゃんは忽然と姿を消してしまった。
大学の入学日や食費といった生活全般の面倒を見てくれていた彼女の失踪に、カレンはすぐさま行方を追うと決意する。
お姉ちゃんの勤め先から情報を辿って行き、ついに判明したその居場所は、彼女が絶縁したはずの親元だった。
カレンたちが住む首都圏から、遠く離れた田舎にあるという『七子嶽』。山々に囲われたかの秘境に隠れ住む彼らは、莫大な富と権勢を誇る『西渡辺』なる名家だという。
その次男を称する西渡辺則久(のりひさ)は、信じがたいことを口にした。
「寿命の近い祖父の遺産分配を巡って、親族が連日会議を開く中、長女の桔梗があろうことか祖父を毒殺した」……と。
それを皮切りに、次々と連続する残虐な殺人事件。果たしてカレンは事件の真相を突き止め、お姉ちゃんと共にアパートへ帰ることができるだろうか?