あらすじ
「いいぜ。お嬢ちゃんが国を取り戻すまでとことん付き合ってやるよ」
そう笑った男は、かつて英雄と呼ばれた最強の用心棒だった──。
叔父に命を狙われ、下町の酒場へ逃げ込んだ王女エクラ。
彼女が全財産を叩いて雇ったのは、スラムの用心棒へと身を落としたかつての騎士リカーだった。
二人は追っ手から逃げながら辺境の砦『グレイフォール』を目指す。
「歩くのが遅え」と言いながらも彼は彼女の足を気遣い、
「荷物運びだ」と言いながら、彼女を丁寧に抱えながら足を進める。
ぶっきらぼうで突き放すような言動をしつつ、彼はどこまでも彼女を大切に扱う。
最強の用心棒によるあまりにも甘くて重い過保護な逃亡劇の中、彼女は彼の背中に十年前の騎士の面影を見る。
これはただ守られるだけだった彼女が、彼を地獄から救い出すために真の女王として覚醒するまでの、血と泥にまみれた物語。
※完結まで予約投稿済/毎日投稿
※R15は念の為