あらすじ
婚約者である公爵嫡男アルベルトから、「地味で取り柄がない」と公の場で婚約破棄された伯爵令嬢アリアデル。
隣には、愛らしく才気に溢れると称される妹ルミエラが寄り添っていた。
だが彼らは知らない。
彼女が「ついで」として押し付けられていた“雑務”こそが、この家のすべてを支えていたことを。
屋敷の維持、祖母の介護、使用人の統制、そして独自の流通網――。
そのすべてを担っていたアリアデルは、婚約破棄と同時にそれらを一切放棄する。
そして三日後。
公爵家は、音を立てて崩壊を始めた。
これは、「雑務係」と呼ばれた少女が、自らを軽んじたすべてを切り捨て、正当な価値を取り戻す物語。