あらすじ
依頼を受け、報酬を得る。それが冒険者の生き方——のはずだった。
クレリックのグリディと、パラディンのリフィー。
正反対の価値観を持つ二人は、どこか歪なバランスで共に行動していた。
ある日、彼らの元に一人の少女が訪れる。
大切な“形見”が、夜ごと少しずつ消えていくという奇妙な依頼だった。
優雅に振る舞いながらも、どこか底知れぬ笑みを浮かべるグリディ。
そんな彼を疑いの目で見つめるリフィー。
やがて辿り着いた先にあったのは、ありふれた悪意か——それとも、別の何かか。
信仰と金銭、善意と打算。
相反するものが交差する中で、二人の選択は思わぬ形で結末へと転がっていく。
これは、清廉とは程遠い聖職者と、真っ直ぐすぎる騎士が織りなす、少しばかり不埒で滑稽な冒険譚。