あらすじ

完璧なお嬢様には、ただひとつの欠点があった。 アルカディア王国筆頭貴族・ヴェルメイル侯爵家の一人娘、アルティア=ヴェルメイル十七歳。魔法、剣術、礼儀作法、政治学——幼少期から課されたあらゆる教育を完璧にこなし、王国中に「最高のお嬢様」と称えられてきた少女は、しかし生まれてから一度も、負けたことがなかった。 それが、彼女の唯一の欠点だった。 十七歳の誕生日、王子との縁談の席でアルティアは宣言する。 「わたくしは、この縁談をお断りします。旅に出ます——魔王を討伐しに」 クリーム色の旅装ドレスの裾を光らせながら、剣を腰に佩いて、王都の門を出た。手には露店で買った串焼きが一本。 こうして始まった旅の果てに待ち受けるのは、砂漠の遺跡、妖精の森、夜の王国、宮廷の陰謀、そして七大魔将との死闘。そしてアルティアはやがて知ることになる——魔王の名前と、ヴェルメイル家が三百年間守り続けてきた、世界の秘密を。 一人で旅立ったお嬢様の隣には、いつの間にか七人が並んでいた。 元魔王軍の黒狼の冒険者、二千八百四十七歳の毒舌妖精、封印された拳を持つ鬼族の鍛冶師、影の手の元暗殺者、四百十二年越しの自称婚約者のヴァンパイア王子、そして最後の純血竜人。 誰一人、まともではない。でも誰一人、欠けてはならない。 これは、完璧なお嬢様が六回負けを知り、七人分強くなるまでの物語。

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小説を読もう2026/03/20
  • 現在の作品令嬢アルティア、魔王を討つ