あらすじ

「俺は、主人公を殺した。」 引きこもりのラノベ作家である大和(やまと)は、自作の物語を完結させる際、唯一の理想であり憧れだった主人公を殺すという選択をした。生き甲斐を失い、さらに毒親による虐待で逃げ場を失った彼の心に残ったのは、深い空虚だけだった。 「俺も……あの世界に行きたい」 絶望の淵でそう願った大和が次に目覚めたのは、彼自身が創造したラノベの世界**『龍雷の英雄譚』**の広大な草原だった。しかし、それは束の間の安息――彼は眠りにつくたびに、絶望の現実と理想の異世界を行き来する体質になってしまう。 さらに恐るべきは、異世界で手に取った薬草【シロクサ】が、目覚めた現実世界の手の中に残っていたこと。虚構と現実の境界が溶け始めたのだ。 これは、自分の創った世界に支配されかけた作者が、「理想の英雄」と「孤独なアイドル」という二つの救いの手を借りながら、残酷な現実と、彼自身が描いた悲劇的な物語の運命に抗っていく自己救済の物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/03/20
  • 現在の作品【祝・2,000PV突破!感謝】眠るたび、俺の創ったラノベ世界へ 〜絶望から始まる英雄譚〜