あらすじ

ホテル清掃の現場は、今日もきれいに回っている。 制服は整い、リネンは白く、配置表には乱れがない。 本社の社員はほとんど来ない。 現場は現場の人間だけで動き、問題はだいたい“その場で処理”される。 本山菜七子は、流れを止めないために働く。 田坂あさ子は、誰の味方でもない顔で話を聞く。 澤梅課長は、制度の向こう側から正しそうなことを言う。 浜崎秋夫は、何も言わないまま、それを見ている。 誰も直接は戦わない。 怒鳴り合いも、派手な裏切りもない。 けれど、確認されない話が共有され、 合理的な判断が積み重なり、 気づけば誰かの居場所だけが静かになくなっている。 これは、悪人が支配する職場の話ではない。 自分の合理性だけで動く人たちによって、 きわめて穏やかに壊れていく現場の話である。 事実ベースで描く、筋肉質なブラックコメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/03/20
  • 現在の作品北急ホテルパートナーズ ― だいたいみんな善意でできています ―