あらすじ

かつて花街だった京都の菊浜という土地で生まれ育った高校生、満千夏(まちか)は幼い頃から路地にいる女性の幽霊である「こすず」が見えた。こすずは着物姿の幽霊だが、生きている人間には誰にもやさしいと公言し、恨みつらみをまったく口にしない。満千夏のいい話し相手になってくれていた。自分の過去さえ調べなければ好きにすればいいと言う。その路地では同じように力のない手が合計四本現れるが満千夏を傷つけることもないので、満千夏は気にしなかった。 高校生になるまで友達として接していたこすずの過去に満千夏はだんだんと興味を抱き、花街や鴨川周辺で事件や事故がなかったか過去を調べていく。そして、昭和初期にこすずという芸名の女性が鴨川で不自然な事故死をした記事を見つける。満千夏は約束を破って、こすずが霊になっているのは花街で働いていた時に男性客に鴨川に突き落とされて殺されたせいだろうと話すのだが――

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小説を読もう2026/03/20
  • 現在の作品溺愛の菊浜