あらすじ
「そのお顔で笑えるなんて、本当にお強いのね」
アストリア王国の伯爵令嬢セレナは、暴漢から王子を庇った代償に、左頬に消えない傷を負った。
かつての婚約者には目を背けられ、ライバル令嬢カトリーナからは「答えられない質問」で執拗にマウントを取られる日々。
家門は没落寸前、社交界からは「傷物」と蔑まれ、静かに絶望を受け入れていた彼女の前に――。
突如現れたのは、隣国ヴァルディアの第一王子、「氷の王子」ことレオニード。
冷酷無比と恐れられる彼が、衆人環視の中でセレナの傷跡に触れ、熱く囁いた。
「美しいな。……この傷ごと、俺が買い取ろう」