あらすじ
王太子は毎年冬に一人の令嬢を断罪する。
結界師、画家、調香師、歌い手。
四人の令嬢が消えて、五人目の名前が決まった。
公爵令嬢エルザは怒りで動かない。仕組みで動く。
前世の知識を武器に、断罪された令嬢たちを集め、互助組合を立ち上げた。
組合費は月額銀貨三枚。命の値段にしては安い。
法律顧問は辺境にいた変わり者の天才。
褒め言葉が全部法律用語で、紅茶だけは黙って淹れてくれる。
六人のテーブルに、まだ一つ空席がある。
五人目の婚約者が座るための椅子。
次の冬までに、間に合わせなければならない。