あらすじ
廃妃にされた、だと?
ならば結構。ただし帝都の食卓から私の穀物が消えることだけは、覚悟しておいていただきたい。
瑛朝|随一《ずいいち》の名門・|鳳家《ほうけ》の一人娘にして後宮第二位の|貴妃《きひ》だった|鳳麗華《ほうれいか》。政敵の陰謀で廃妃に落とされた彼女が握る最強の武器は——この国の食糧の七割を生産する領地と、その収穫を可能にする唯一の秘術だった。
笑顔で帝国を兵糧攻めにする元貴妃×不器用な監視役の将軍。
|鳳麗華《ほうれいか》:笑みを崩さず相手を詰める知略の人。怒ると優しくなる(※一番怖い)。食べることと作ることが好き。
|陸暁風《りくぎょうふう》:監視役として送り込まれた実直な将軍。麗華の料理を食べてから、任務がどんどんおかしな方向に。
「帝都の備蓄は六ヶ月。秋の収穫を届けなければ、来春には宮廷の食卓から白米が消えます。宰相閣下のお好きな|翡翠粥《ひすいがゆ》も」
麗華は穏やかに微笑んだ。怒っていないと思ったら大間違いだ。この笑顔は、彼女が最も冷徹な計算を走らせているときの顔である。
毎日更新。食糧を武器にした知略×後宮政治劇×じれったいロマンス。
中華風後宮ファンタジーをお探しの方、「ざまぁ」の後に国家再建まで見届けたい方に。