あらすじ
かつて異世界から召喚された勇者が、大陸全土の魔王を倒したのが遠い昔。平和といえば平和だが、依然として人間同士や魔物との諍いは絶えない、そんな世界。
溜め込んだ有給消化ついでにフラッと訪れた国で、観光客のヴァイスはたった一人で鍛冶屋を切り盛りする獣人の少女・ヒビキと出会う。
金属を鍛錬するヒビキの凛とした一面に、ヴァイスは目を奪われ──彼女に会いに行く口実欲しさに、使えもしない武器まで発注する始末。
出会いから一週間、少女に夢中になったヴァイスは旅行期間中の殆どを共に過ごすも──別れの時が迫っていた。
いざ日常に戻らんと帰りの馬車を予約しようとした彼を制止したのは、激昂するヒビキ。
「──君も、私を置いていくのだろう!!」
天下の往来で声を張り上げるヒビキを連れ、ヴァイスは慌ててその場から尻尾を撒いた。
ただし、行き先の目途が立っていたのは彼女の店だけ。
それも駆け込んだ先で彼女の剛腕に押し倒されてしまい──!?
夢中になっていたのは、どうやら青年だけではない……らしい? ラブコメ開幕。
【登場人物】
ボール・ヴァイス……今作の主人公。荒事は苦手。冒険者統括組織〈ギルド〉の職員で有給消化ついでに旅行中。
ノト・ヒビキ……今作のヒロイン。〈鍛冶屋ノト〉の二代目店主で獣人。最悪殴ればなんとかなるの精神。ヒロインらしからぬジャイアニズムの持ち主。
後輩……ヴァイスの元後輩。同じく〈ギルド〉の職員だが、今では支店違い。実はシゴデキ。