あらすじ

浦島太郎、竹取物語、桃太郎、鶴の恩返し、雪女――。 誰もが知る日本の昔話を土台に、その底に沈んだもうひとつの筋道を掘り起こす異聞集。 本編となる「説話」では、古風な語り口のまま、昔話の世界を少しだけずらして描く。 そして幕間の「異聞考」では、神保町の古書肆・久世堂にて、民俗学者の折口史(おりぐち ふみ)と在野の考証家・久世伶人(くぜ れいと)が、直前の異聞に潜む〈理〉の片鱗へ触れてゆく。 だが、ここで明かされるのは“真相”ではない。 語りは語りのまま、怪異は怪異のまま、なおその背後にだけ、冷たいほど静かな法則が透けて見える。 昔話の顔をした奇譚。 考証の影を引いた幻想。 これは、見慣れた日本の昔話を、もう一度異聞として読み直すための連絡短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/20
  • 現在の作品【完結】久世堂奇譚 — 昔話異聞集