あらすじ
【あらすじ】
魔術と魔法は違う。そこから始まる物語。
主人公のおれは、ふとしたきっかけで、すでに亡くなったはずの姉に再会する。
しかしその世界では弟のおれの方が死んでいる。そしてどうやら、ある事件が勃発して、この世界の姉はおれを召喚したらしいとわかる。
「え!召喚するためにおれは殺されたの?」
どうしたってそういう疑問が湧いてくる。
だが、その姉の背後霊みたいになったおれは、口出しどころか手出しもできない。事件を解決しようと駆けずり回る姉の背後に憑依したようになって、ただ一緒に動き回るだけ。
でもなんとかそれでわかったことがある。
奇襲攻撃されたのだ。
攻撃? それによって次第に、この世界がどうなっているのかわかってくる。日本はある。ただしそれは環太平洋王国という連邦の一部で、その王国には東南アジアのほぼ全域とオーストラリア、中国沿岸部、朝鮮半島、そしてなんとアメリカの西海岸地域まで含まれる広大な王国であることがわかってくる。
その王国が奇襲攻撃されたのだ。
相手は不明。ただ、そのやり口から、ヨーロッパを中心にロシアなども含めた「ヨーラシア魔国」が関係しているらしい。この世界は、そのヨーラシア魔国と環太平洋王国、それにアラブアフリカ系のオルマン帝国の三極化していたのだ。
そして、この三極は覇権をめぐってひそかに争っていた。
その争いの中に、背後霊化したおれは姉と共に巻き込まれていく。
姉は、看護師と身分を偽っているが、魔術省のエージェント。
魔国には戦巫女集団や獣人兵がいる。
しかも、現代。AIもドローンもある。
だが、ひとつだけこの世界には欠けているものがあって、それが硝石だった。
そう。硝石がないために、この世界には火薬というものが存在しない。
したがって銃もない。大砲もない。基本、一対一の決闘スタイルがそのままハイブリッド化して存続しているのだ。
やがてわかってきたこの世界の中で、霊となったおれはどうするのか?姉たちはどう戦っていくのか?
まだ存続している武士たちが残した日本刀と魔術、それにAIがからんだ攻防戦が始まる。