あらすじ

大阪第一産業高校の鉄道研究会部員、写真好きの高校2年生、播磨伸司は、ある春の日、いつものように「青春18きっぷ」で一人旅に出ようとしていた。 しかし、早朝の駅で一人の女の子が彼の背中をドンと叩く。「電車の音が大好き」な「音鉄」の後輩、矢立瀬戸。「かわいい後輩も連れてってください」 —改札印を強引に二人分押させた彼女の一声で、伸司の気ままな一人旅は、予測不能な二人旅へと変わってしまう―――。 そんな二人が所属する、鉄研の活動の舞台は、校庭の隅に置かれた本物の気動車(レールバス)を改造した、風変わりな部室。個性豊かな先輩や同級生たちと共に、新入生歓迎の忍者旅行に出かけたり、旅先の名物料理を堪能したり、あるいは部の存続をかけて動画制作に挑んだり、ときには撮影のために山登りをしてみたり、鉄研の毎日は賑やかで騒々しい。 中でも、部室のエンジンが縁で繋がった和歌山のローカル私鉄・紀瀬野鉄道との交流は、伸司と瀬戸にとって、忘れられない出来事となる。瀬戸が愛した大切な「音」を巡る物語は、部員たちの絆を一層深めていく。 伸司への恋心を募らせる瀬戸と、彼女の魅力に惹かれながら、過去の経験からか一歩を踏み出せない伸司。そんな二人が、二人きりで四国へ旅する。夕暮れの琴平の街で、瀬戸はついに、告白する決意をするが。 「先輩、わたし・・・」 レールの響きが導く終着駅へ。クスっと笑えて少し切ない、青春群像劇です。

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小説を読もう2026/03/20
  • 現在の作品レールの響きが止むまでは、青春のふりをしよう ‐ 大阪第一産業高校 鉄道研究会 活動記録 ‐