あらすじ
王国でもトップクラスの実務能力を持つエリート財務官・レオンは、無能な上司の不正を告発しようとした結果、逆に濡れ衣を着せられ「呪われた辺境領」の徴税官へと左遷されてしまう。
その領地は、魔物の脅威だけでなく、なぜか常に莫大な「赤字(負債)」を抱え、領民が疲弊しきっている最悪の土地だった。
現地で領地を必死に守ろうとしていたのは、心優しいが経済観念はゼロの美しき聖女・アリシア。彼女は「私の祈りが足りないから、皆が貧しいのです……」と嘆くが、レオンの目は誤魔化せなかった。
「聖女様、これは呪いでも神の罰でもありません。前任者たちの『帳簿の改ざん』と『中抜き』のせいです」
魔法も聖なる祈りも、借金返済と財政再建には役に立たない。
レオンは冷徹なまでの「数字の分析力」と、決して言い逃れを許さない「交渉術」を武器に、領地の改革に乗り出す。
無駄な予算を徹底的に削り、隠された不正な金の流れを暴き、時には他国との為替や相場の差額を利用して新たな財源を生み出していくレオン。その容赦ないが確実な手腕に、初めは反発していた領民たちも次第に彼を救世主として崇め始める。
そして誰より、彼の「現実的な頼もしさ」に触れた聖女アリシアが、レオンに熱烈な好意を抱き始めて――。
「レオン様……私、あなたに一生ついていきます。いえ、どうか私を妻にして、この領地の永代領主になってください!」
左遷された実務至上主義の元エリートが、現代知識と経済のロジックで異世界を救い、最高の幸せを手に入れる領地再建×内政無双ファンタジー!