あらすじ
悪役令嬢フローラは処刑された。
王太子は正義を行ったと信じていた。
聖女は安堵した。宰相は帳簿に記録した。
七人の関係者は、それぞれの日常に戻った。
一ヶ月後、王宮の薬草園が枯れた。
フローラが精霊と契約し、密かに維持していたのだ。
三ヶ月後、北方との同盟が揺らぎ始めた。
フローラが通訳を兼ねていたことを、誰も知らなかった。
半年後、王太子の体調が崩れた。
毎朝の茶に混ぜられていた薬草の調合を、もう誰もできない。
七人の証言者が順番に語る。
「私がフローラに何をしたか」を。
喜劇のように始まる告白は、最後の一人が口を開く頃には、誰も笑えないものに変わっている。