あらすじ
「国家とは、人間を切り捨てるための装置だ」
帝国を追放された天才軍師ポパイ。
だが彼の知性は、ある事実に依存していた――それが“本物かどうかも分からない”知的ブーストに。
流れ着いたのは、学園の掃き溜め「第零特別教導クラス」。
そこにいたのは、
理想を掲げる王子フィリップ。
破壊の天才を父に持つ冷徹な少年アルヴィン。
そして、弱さゆえに人を見捨てられないロゼ。
ポパイは彼らに教える。
国家とは、理想ではなく“選別のシステム”であると。
やがて彼らは、国境の「死の森」に国家を築き始める。
だが建国の先に待っていたのは、たった一つの問いだった。
「誰を救い、誰を切り捨てるのか」
理想は人を殺し、
合理は人を捨て、
感情は国家を壊す。
そして最後、すべてを見通した軍師アルヴィンは、
“王になるはずだった自分”ではなく、
ある男に王冠を差し出す。
それは論理では説明できない、ただ一つの選択――信頼。
これは、血に縛られた少年たちが、
国家という名の檻を自ら作り上げるまでの物語。