あらすじ

「花の世話しかできない花嫁見習いなど要らない」と婚約破棄された私は、行き場をなくして王家の閉鎖離宮へ移りました。十年閉ざされた温室には、枯れた苗床、詰まった水路、止まった魔力循環路だけが残っていましたが、私は剪定し、土を返し、壊れた流れを一本ずつ繋ぎ直していきます。ところが視察に来た王宮の園芸係は見栄えを優先し、薬草棚へ無理に魔力を流して根を傷めてしまいました。それでも私は傷んだ株を捨てずに立て直し、古株から季節外れの白花まで咲かせます。再生の工程を見ていた宮廷魔導士長セイルは、私の手入れを装飾ではなく温室機能の復旧だと見抜き、功績者として王宮へ正式報告しました。花嫁修業と笑われた作業は王家に必要な再生技術だったのです。しかも技術参与として迎えに来た彼は、温室だけでなく私自身を強く隣へ欲しいと言ってくれたのです。

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小説を読もう2026/03/20
  • 現在の作品花嫁修業しかできないと捨てられた私、閉鎖離宮の温室再生で魔導士長に迎えられました